夜の海に立ち…

思いついた事をとりあえず書いてみる。

レビュー:AVIOT TE-D01c

Appleが「耳からうどん」ことAirPodsを発売してもうすぐ2年。SONYBOSEなど様々なメーカーが左右分離型のワイヤレスイヤホンのラインナップを揃え、中華メーカーの格安モデルも揃ってきた昨今、私もそろそろ左右分離型に手を出す時期が来たかもしれないと思うようになった。

 

 

店頭で試聴していて、たまたま手に取ったAVIOT TE-D01aが1万円を切る値段の割に音が良くAACやBluetooth5.0にも対応しているので良さそうに見えた。

 

自分には謎のメーカーなのでもう少し調べようとメーカーのHPを調べたところ、AVIOTはバリュートレードという日本の商社が展開するブランドで、日本人向けのチューニングを施すなど様々なこだわりがあるらしい。

 

TE-D01aのことを調べるとTE-D01cというネット通販オンリーの姉妹モデルがあることを知る。Amazonの販売価格は¥6,980(見た当時。現在は¥5,980で販売している。)で、TE-D01aと近いスペックでこの値段はかなり魅力的。デザインと磁石で固定できる充電ケースの使い勝手はこっちの方が良さそうなのもあって、安さ重視でTE-D01cを注文することに決める。カラーは白と黒があるが、今回は白にしてみる。

 

 

そして二日後に届いた品物がこちら。

 

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手に取った印象は「軽くてプラスチッキー」。充電ケースも含めてモックアップじゃないかと思うくらいスカスカな軽さ。でもちゃんと動く。


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上記の写真の通り筐体のプラ素材はインジゲーターのランプが透けるくらい薄い。充電ケースはともかく、イヤホン本体はあえて透けさせて目立つ光り方になるように作っていると思えなくもない。

 

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この値段でこのスペックを守るために削れる部分はとことん削っているらしい。とはいえ外殻はノズルから銀のリングまで一体成型で作られているから強度は大丈夫そう。パーティングラインも結構ハッキリと見えるが、耳に装着した時に外からは見えない・見えにくい部分だから割り切って作っていると思われる。

 

 

近くでよく見るとコストカットの痕跡は見つかるが、耳に装着して遠巻きに見る分にはシンプルで上品に見えるのでデザインと表面の仕上げの勝利である。そもそも本体が小さいので髪が長い人は装着すると隠れてしまう。

 

 

次は使い勝手について。

装着感はとにかく軽くてストレスが少ない。イヤーチップだけで耳の中に固定しているが、歩いたり首を傾げる程度では全然ズレたりしない。

 

他の左右分離型のワイヤレスイヤホンと同様にケースから出したらペアリングしたスマホと接続しケースに戻したら電源オフ、充電ケースで15分の急速充電から1時間再生といった機能はちゃんとついている。

 

バッテリー残量は残量切れのアナウンスまで本体では確認できないので、スマホなど接続元でウォッチするしかない。iPhone側でバッテリーの残量を見た時の減り方は…

 

100%>>>>80%>>>>>>>60%>>>>>40%>>>>20%>接続解除

 

体感的には20%ごと時間は不均等で、80%〜60%の時間が長く20%で充電を促すアナウンスが流れたらほぼ終わりと考えてよい。おいしい所を過ぎるとガクッと落ちてくる。充電を促すアナウンスは結構くどめに連呼してくる。

 

国内メーカーでチューニングも「クラシックから最新のアニソンまで」と謳っていてマニア層を意識しているからか、電源のオンオフやペアリング等のアナウンスが可愛い系の声で発せられる。カーナビみたいに有名な声優がアナウンスするイヤホンなんていうものが作られる日がいつかやって来るかもしれない。

 

ノイズや音飛びは1日に2〜3回ほどで、そこまで気になるレベルではないがネックバンド型と比べるとさすがに安定性は落ちる。音飛びは駅や大通り沿いなどで発生しやすい。スマホをズボンのポケットに入れた場合、交差点など広い空間で真横に向くと音飛びする確率がかなり上がる。胸ポケットの場合だとだいぶ改善されるので、ジャケットやコートを着る秋から春まではいいが薄着の季節は辛いかも。

 

遅延に関してはAbemaTVやNetflixで映画やアニメを見る限りではあまり気にならないレベルだった(アプリ側で調整してあるのかも)。しかし、ゲームをプレイした時は遅延を感じたのでRPGやパズルゲームではそこまで問題ないが、音ゲーみたいにタイミングがシビアなジャンルは不向き。

 

 

次は音質について。

重低音強目のややドンシャリな音に作ってある。重低音がボーカルから上の音が埋もれてボヤけたりせずクリアさも残っているので悪い感じはしなかった。値段を考慮すると十分にいい音と言える。欲を言えば音量調節で段階ごとのギャップが大きく、4だとちょっと小さいけど5だとちょっと大きすぎる時があるのでもう少し細かく調節できたらよかった。

 

ホワイトノイズは室内だと聞こえるレベルであるが、外で使う前提で考えればそこまで気にならない。静かな環境で耳をすまして聞くと、右からは「サー」という音以外に若干「ジジジジ…」という音も聞こえる時がある。左(親機)と右(子機)で処理が異なるからノイズにも差異が現れるのだろうか…?

 

付属のイヤーチップだとボーカルが若干引っ込んで聞こえるが、¥500追加でアップデートできるSpinFitのイヤーチップだとバランスが良くなり、フィット感や遮音性も上がる。

 

 

最後にまとめ。

軽くて値段の割に音が良く電池もそこそこ持つ。左右分離型のワイヤレスイヤホンの入門機として気軽に、それこそおもちゃ感覚で買っても十分に実用に耐えられるクオリティである。通勤通学用から別のイヤホンを充電する間の繋ぎ用などいろんな需要に対応できそう。

 

強いて問題を挙げるとすれば名称がわかりにくい事かもしれない。TE-D01シリーズは末尾が"a"はベーシックモデルで"b"はハイパフォーマンスモデルで"c"はエントリーモデルで、しかも発売はbが一番遅いからどれがどの機種なのかわかりにくい。

 

IEEE802.11n,ac,axをWi-Fi4〜6にナンバリングするような、一目でわかるような名前の方が売れるんじゃないだろうか。

 

「月チャリ」は誰のための番組なのか?

2018年シーズンからJ SPORTSで始まったサイクルロードレース番組「月チャリ」。

毎度欠かさず見ているのだが、ふと疑問に思ったことがある。

 

「月チャリって誰向けにやっている番組なんだろう?」

 

まず「月チャリ」とは何かについて。

以下は公式ホームページの番組紹介より引用。

サイクルロードレース | J SPORTS

この番組を見ればJ SPORTSサイクルロードレース実況・解説陣のトークと写真でUCIワールドツアーの最新情報が丸わかり! UCIワールドツアーが開催される4~10月(7月を除く)の毎週月曜日に、レース結果や次の週末のレースについて語るトーク番組です。

J SPORTSで放送していないレースも、日本国内で放送・配信されていないレースも語りつくします! 本番組をJ SPORTSオンデマンドならびスカパー!オンデマンド「J SPORTS」で限定配信。

 

このように、2017年からツール・デ・フランドルジロ・デ・イタリアDAZNへ放映権が移ったことによるJ SPORTS加入者向けの穴埋め(囲い込み)番組としての役割が強いと思われる。

 

補足するとJ SPORTSで放送するレースの振り返りは映像つきで、DAZNで放送するレースも写真のみではあるが、重要度の高いレースは結構時間を割いている。レースの放送と同様に生放送でツイッターの投稿を拾ったり、関係者に電話をかけたりもする。

 

しかし、問題は次の部分にある。

本番組をJ SPORTSオンデマンドならびスカパー!オンデマンド「J SPORTS」で限定配信。

 

そう、月チャリは基本的にオンデマンド契約がないと見れない番組なのである。

スカパー!オンデマンドについては「J SPORTS1+2+3+4セット」「スポーツセレクション」「映画&スポーツ!プレミア7」のパックを契約している加入者は無料で見ることができる。

 

つまり、ケーブルテレビなどの加入者やスカパー!加入者でも上記以外のパックとJ SPORTS4を単独で組み合わせるような契約をしている場合は、月チャリを見るならオンデマンドの契約を追加しないといけない。そうなると最低でもJ SPORTSオンデマンドのサイクルパックで月額¥1,800(税抜)かかってしまう。

 

ここで最初の疑問に振り返ってみる。

 

「月チャリって誰向けにやっている番組なんだろう?」

 

現状だとスカパー!で「J SPORTS1+2+3+4セット」「スポーツセレクション」「映画&スポーツ!プレミア7」のパックを契約している人、またはJ SPORTSオンデマンドで全て済ましている人ではないだろうか。

 

J SPORTS加入者の契約の構成比は全く知らないが、上記の場合以外で月チャリの為にオンデマンド契約を追加する人はそう多くないと考えられる。なぜなら、オンデマンド契約を追加して月チャリでJ SPORTSの放送が無いレースを補完するなら、DAZN(月額¥1,750(税抜))と契約した方がそのレースを生中継で見れるうえにinCycleやワールドツアー以外のレースまで見れてお得じゃん、となってしまうからだ。

 

J SPORTSの財務状況を完全に無視した結論となってしまうが、月チャリはJ SPORTS1〜4のいずれかでも同時放送するか、J SPORTSオンデマンドの登録だけで(契約なしでも)見れるようにするか、YouTube Liveみたいな誰でも見れる媒体で放送すべきではないだろうか。限定にしてプレミア感を出すどころか、ニコニコ動画みたいに自分の首を締めている感じがする。

 

さらに言えば、オンデマンドが無料のWOWOWや月額¥2,000未満で全てのスポーツを見れるDAZNがある昨今で、CS/BSとオンデマンドで二重に課金させるやり方がこれからも通用するとはとても思えない。

 

まあ、スカパー!光を使っていた頃に、基本パック+J SPORTS4の契約だとJ SPORTS1〜4が全て見れるのにスカパー!オンデマンドの割引が適用されずガッカリした私怨でこんな事を書いているんですけどね。

 

検証:DAZN参入でロードレース中継はどう変わったか?

・はじめに

2017年にRCSが主催するミラノ〜サンレモジロ・デ・イタリアイル・ロンバルディアフランダースクラシックが主催するツール・デ・フランドルなど多くのサイクルロードレースのイベントの放映権がこれまでのJ SPORTSからDAZNへ移動した。

 

2017年のDAZNミラノ〜サンレモは日本語実況・解説なし、ツール・デ・フランドルは謎の放送取りやめ、ジロ・デ・イタリアは日本語実況・解説がついたが実況・解説と映像の両方で不安定さがあり、混乱も多かった。

 

しかし、2018年になると実況・解説のレベルや映像の品質も向上し、UCIワールドツアーのレースを中心に今までは海外のストリーミングサイトを探さなければ見れなかったレースまで放送するなど質と量ともに大幅に向上してきている。

 

主要レースがJ SPORTSDAZNに分散した現状では視聴者の出費は増えるはずだが、2018年はJ SPORTSはハンマーシリーズなど、DAZNは春のクラシックなど両者とも放送するレースの新規開拓を図っており、実は追加出費の分はある程度元が取れているのではないかという気もしてきた。

 

ここで過去5年分(5年なのはなんとなく)の放送したレースの数と料金から1ステージ当たりの単価の変動を割り出し、何か見えてくるものがあるか検証してみたい。

 

 

・検証するにあたっての前提など

対象シーズンは2013〜2017年の過去5シーズンと2018年(2018年6月現在の実績と予定と過去からの推測)

過去の放送予定は公式サイトのInternet Archiveの過去ログやニュースサイト等から探す

ステージレースは1ステージ単位で計算する

ディレイ放送やダイジェスト放送の場合は放送日基準で計算する

各放送局ともレースの放送がある月のみ契約する計算とする

J SPORTSの料金はパック契約(J SPORTS 1+2+3+4)を基本とし、J SPORTSオンデマンドのみのレースがある場合はその月のみオンデマンド料金を加算

DAZNの通常契約は30日契約だが、計算が面倒なので1ヶ月単位で考える

世界選手権はSPEEDチャンネルに加入した計算とする

スカパー基本料やインターネットプロバイダ料金などは計算に含めない

シクロクロスやレース以外の番組(inCycleなど)および再放送は計算に含めない

多少抜けてたり間違いがあっても怒らないでね

 

 

・結果

(1)放送したレース数

DAZNの参入で視聴者は見れるレースの数は大幅に増えた。

 

J SPORTS

DAZN

SPEEDチャンネル

合計

2013

22

0

1

23

2014

29

0

1

30

2015

26

0

1

27

2016

25

0

1

26

2017

22

13

1

36

2018

21

51

1

73

 

色々と混乱のあった2017年でさえレース数のトータルは前年より増えており、2018年に至ってはさらに倍のレースを見れることになった。

 

DAZNは2018年になってE3ハーレルベーケやドワルス・ドール・フラーンデレンなどクラシックレースの放送を大量に追加したり、ツール・ド・スイスの放送を開幕直前で追加したり、量がとてつもないことになっている。

 

J SPORTSDAZNに移った分をハンマーシリーズやエシュボルン=フランクフルトなどを追加して埋めようとしているが、DAZNの物量の前に圧倒的な差をつけられている。ツール・ド・フランスを持っているアドバンテージが命綱かもしれない。

 

 

(2)年間の料金とステージ当たりの単価

DAZNの参入で年間の支出額は激増したが、ステージ当たりの単価で考えれば安くなった。

 

レース数

日数

年間料金(税込)

ステージ単価

備考

2013

23

118

¥ 25,263

¥ 214

 

2014

30

136

¥ 26,898

¥ 198

4月から消費税8%

2015

27

125

¥ 27,836

¥ 223

 

2016

26

128

¥ 32,711

¥ 256

 

2017

36

158

¥ 46,937

¥ 297

DAZN参入

2018

73

253

¥ 49,298

¥ 195

 

 

DAZN参入前もJ SPORTSオンデマンド限定配信の登場によって年間の料金は上昇傾向にあった。そこへ2017年のDAZNの参入により年間で1万円以上という決定的な跳ね上がり方をしている。

 

2018年も年間の料金はさらに増加しているが、レース数が激増したことによりステージあたりの単価は調査した期間の間で最安値となる。 

 

単価が下がるほど見れるレースが多いのはコアなファンには喜ばしいかもしれないが、ライトなファンはついていけなくなる可能性もある。

 

 

(3)まとめ

結局のところ視聴者は元を取りたければ、レストランのバイキングのように片っ端からレースを見ようということではないだろうか。

 

なるべく安く済ませたいならば、契約する月を限定することやJ SPORTSはオンデマンド契約だけにすることやDAZNの割引狙いで携帯をドコモに変えることなどを検討した方がいいかもしれない。

 

 

・おまけ:計算の詳細

計算の詳細はこちらの表計算に。Numbers形式だけど…

パスワードは"hatena"で。

http://fast-uploader.com/file/7086103089062/

 

レビュー:SONY PHA-01A

以前の記事でYinyoo H5を購入した後、応答周波数が20Hz-40KHzと一応ハイレゾ音源にも対応できそうなので、ハイレゾ対応のポータブルアンプの購入を検討することにした。

 

 ・予算と候補

予算は¥30,000くらいまで、iPhoneとPC(MacBook)のUSBからのデジタル入力に対応している物を候補とした。

 

  1. ONKYO DAC-HA200
    値段は候補の中で一番安い¥12,000前後。
    バッテリーは8時間持つので1日中使っても不自由しないと思われる。
    USBとアナログと光端子と入力が多彩。

  2. TEAC HA-P50SE
    値段は¥17,000前後でそこそこ。
    DAC-HA200の姉妹機のようなビジュアルでバッテリー持続時間や取り扱う入出力も同じだが、内蔵するアンプは別物らしい。

  3. SONY PHA-01A 
    値段は¥26,000前後で候補の中では高め。
    PCやiPhoneからのUSB入力のみに対応しており、アナログ入力は非対応。
    バッテリーは6時間で持続時間はやや短め。重量が145gと軽量。

  4. DENON DA-10-SP
    値段は¥33,000前後で候補の中では最も高価。
    USBとアナログの両方に対応し、入力信号はDSD5.6MHzまで対応しており性能は候補の中で最強と思われる。
    バッテリーはデジタル入力で7時間なのでそこそこ。

※この時点でFiio Q1 Mark IIは未発売なので候補に入らず

 

・店頭での試聴による比較

試聴する際の環境はおおよそ以下の通り。

プレーヤー:iPhone6SおよびiPhone8

イヤホン:Yinyoo H5

音源:クラシック(カラヤンとかデュトワあたりの交響曲。MP3 320Kbps)、ポップス(牧野由依やfhánaなどの女性ボーカルのアニソン。iTunes StoreAACおよびMP3 320Kbps)

 

(1)音の好み

個人的な好みで音がいいと思った順は以下の通り。

 

PHA-01A>DA-10-SP>DAC-HA200>HA-P50SE

 

手持ちのイヤホンで聴いた感覚としては、音のクリアさや低音から高音までのバランスはPHA-01Aがいいように聴こえた。HA-P50SEはやや籠って聴こえる感じがした。

 

(2)ホワイトノイズの小ささ

イヤホンで使うのがメインなので結構重要視している。体感としてはこれくらいのイメージ。

 

DAC-HA200>HA-P50SE>>PHA-01A>>>>DA-10-SP

 

特にDAC-HA200はやたら感度が高いYinyoo H5でも殆どホワイトノイズが聞こえないくらい優秀。

 

・選定結果

タイトルの通り、最終的にはPHA-01Aを購入することに決める。DAC-HA200とかなり迷ったが、音が一番好みだった事とビックカメラで安く売っているのを見つけた事が決め手となった。

 

・購入してからのインプレッション

(1)ビジュアル

写真の通り突起のない角が丸い直方体のようなシンプルなデザインで、モバイルバッテリーのような見た目をしているがiPhoneへの充電はできない。4つのゴム脚があるので机上でも安定する。

 

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145gと本格的なポタアンとしては軽量な方なので気軽に外に持ち出して漫喫で使ったりすることもできる。やろうと思えばiPhoneと束ねてカバンに突っ込み、外で使うこともできそう。

 

(2)音の良し悪し

購入してから長時間使用して、音に関する良かった点と気になった点をまとめてみる。

 

a.良かった点

音のクリアさ、低音から高音までのバランス、ボーカルの伸び、解像度の高さがiPhoneやPCの直付けよりも全体的に上のレベルで鳴らせており、AACやMP3の圧縮音源でもバックコーラスや残響がハッキリと綺麗に聴けるのが良い。

 

クラシックでも同時に鳴る楽器やパートの聞き分けがしやすくなり、より臨場感を増して聴くことができるようになる。

 

ホワイトノイズについても比較したDAC-HA200より大きいとはいえ、SONYにしてはかなり頑張ってノイズを減らしている。過去に使っていたWalkman A808やA846、店頭で試聴したZX300と比べても小さい。

 

b.気になった点

ボリュームを回す時に勢いが強いと「ザザザ」とノイズが入る事がある。実害はあまりないが、新品で購入した私物と店頭の試聴機では試聴機の方がノイズが大きかったので、経年劣化やボリュームの酷使によりノイズが大きくなる可能性は考慮しておいた方がよい。

 

(3)使い勝手

iPhoneでもMacBookでもケーブルで繋いで電源を入れれば、自動的にアンプで再生するように切り替えてくれるので簡単に使える。操作は音量とゲインの上げ下げだけなのでシンプル。アンプ側で音をいじりたい人には物足りないかも。

 

ビジュアルも使い方もシンプルではあるが、表示は電源のLED一つだけなので点滅して初めてバッテリー残量の低下を知ることになる。点滅してからも邦楽のアルバム1枚分くらいは聴ける。しかし、出先で使おうとした時に最後に充電したのがいつなのかを忘れると、いつまで使えるかわからず困る時がある。

 

入力と充電のポートが別なので充電しながら再生する事は可能だが、ケーブルは2本必要になる。

 

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・総評

コンパクトかつシンプルな使い勝手でワンランク上の音を楽しめる、普段使いしやすいポタアンと言える。

 

ミドルレンジのイヤホンやヘッドホンを買い、スマホやPCの直付けで曲を聴くのがなんだか物足りないと感じた時に手を出してみるといいと思う。

 

「シュピーゲル・シリーズ」は果たしてライトノベルだったのか?

2018年3月20日冲方丁「マルドゥック・アノニマス」の3巻が発売された。1巻から2巻の間に比べて随分と待った。2巻を読んだ時点で、今までと違って3巻で終わらないだろうと思っていたが、案の定3巻で終わらなかった。

 

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冲方丁氏の作品で他に好きな作品に「シュピーゲル・シリーズ」がある。売り文句が「冲方丁最後のライトノベル」なのだが、「これって本当にラノベだったのか?」と疑ってしまう作品である。

 

シュピーゲル・シリーズは戦う女の子達が主役でキャラクターデザインは可愛く、戦闘フォームは露出多めで表面上はラノベらしさを醸し出している。しかし、やたら複雑で伏線を張りまくったストーリー展開、重いヒロイン達の生い立ちや子供にも容赦の無い残酷な描写もあり、毎度読みながら「全然ライトじゃない」と思っていた。

 

 

ライトノベル。毎シーズン沢山作られるアニメの原作の多くがコレに属しており、書店では文芸書の単行本よりも棚に幅をきかせているのではないかとも思える本のジャンルである。

 

近年では普通の文芸書よりライトノベルっぽいがコミックコーナーではなく文芸書のコーナーに置いてある事が多いライト文芸や新文芸という言い方が様々であやふやなジャンルまで出来ている。

 

では、改めて「ライトノベル」ってなんだろう?と考える。

 

ライトノベル」と十把一絡げにまとめても、現代の学校を舞台にしたラブコメもあれば魔法の世界のファンタジーもあるし、現実世界ではうだつの上がらない奴が異世界で無双するような話だってあるし、内訳は様々である。

 

あまりライトノベルに詳しいわけでもない自分が想像するライトノベルの定義とはこんな感じ。

 

  • 出版社がライトノベルを自称するレーベルから出版されている

  • 内容は小難しいことを考えずに読める

  • 表紙はイラストで挿絵も多め

 

要は「アニメっぽい表紙や挿絵で簡単に読めそうなラノベを自称する小説」がライトノベルではないかというもの。

 

ここでWikipediaでどんな定義をしているのか調べてみる。

ライトノベル - Wikipedia より

ライトノベルとその他の小説の境界は曖昧であり、はっきりとした定義を持たないことから、「ライトノベルの定義」についてさまざまな説がある。ライトノベルを発行しているレーベルから出ている、出版社がその旨宣言した作品、マンガ萌え絵イラストレーション、挿絵を多用し、登場人物のキャラクターイメージや世界観設定を予め固定化している、キャラクターを中心として作られている、青少年(あるいは若年層)を読者層に想定して執筆されている、作者が自称する、など、様々な定義が作られた[2][3][信頼性要検証]が、いずれも客観的な定義にはなっていない。

 自分の認識はそこまで遠くはなさそうだが、結局のところキッチリとした定義が作られるには至っていないということらしい。

 

 

ここで最近読んでいた本に参考になりそうな話が載っていた。

 

額賀澪「拝啓、本が売れません」

拝啓、本が売れません

拝啓、本が売れません

 

 

著者の額賀澪氏が自分の本を売って出版業界を生き残るためにどうしたらいいかを模索する作品で、その一環で数多くの大ヒットラノベ作品の編集を担当した三木一馬氏へのインタビューがあった。三木氏が語るライトノベルの話にピンとくるものがあった。

 

まずはライトノベルにおける「キャラクターの強さ」についてこう語っている。

 

ラノベと文芸の違いは、シリーズ化を前提としているかどうかが大きいと思います。シリーズとして何巻も小説を書くということは、そのキャラクターの物語をずっと読み続けていきたい…そんなキャラの強さが重要なんです」 

 

また、ライトノベルライトノベルの「デフォルトの読者」についてもこう語っている。

 

「そうなんですよ。彼の毎日は、めちゃくちゃしんどいんです。周りは嫌な奴ばっかりでしょ?努力はぜーんぜん報われないし、悪は絶対に成敗されない」 

 「だからせめて、フィクションの中でくらい、苦労やピンチを乗り越えて勝利を掴みたいじゃないですか」

 

ジャンプの漫画だって「友情・努力・勝利」の三大原則のどれかは必ず含まれている事が求められるらしいし、苦労を乗り越えた勝利には大きな需要があるということか。

 

 

話を戻して、改めて「キャラの強さ」や「苦労やピンチを乗り越えて勝利を掴む」という観点でシュピーゲル・シリーズを振り返るとどうなるか。

 

(1)「キャラの強さ」という観点

シュピーゲル・シリーズの2人の主人公、鳳と涼月で考えてみる。

 

①鳳

・左目に海賊傷のある美人で、ですわ調の喋り方をする

・聡明で基本的に穏やかで優しい

・辛いもの大好き

・出動前のクイズをスルーされると銃を出したり、胸(巨乳ぶり)の話題をされると怒ったり、意外とおっかない

・決め台詞は「ご奉仕させて頂きますわよーっ!!」(機銃を撃ちながら)

 

②涼月

・硬質で鋭さのある美少女で姉御肌な言動が多い

・喫煙者

・小隊の残り2人はスタイルがいいので貧乳をやや気にしてる

・戦い方はとにかく前進、とにかく殴る脳筋っぽいところがある

脳筋な戦い方とは逆に頭が回る勉強家な面もあり、オフは受験勉強に励んでいる

・口癖は「なーんか世界とか救いてえー」

 

こうやってポイントを並べると2人ともかなりキャラが立ってる。

 

(2)「苦労やピンチ」という観点

主人公の鳳と涼月を筆頭に主要キャラは多くが身体の一部を失って機械化していたり、テロや事件で肉親を失うなど苦労人ばかり揃っている。

 

さらに敵は世界を股にかけてテロと戦争を振りまく強大な力を持っており、国の中枢にまで協力者がいたりするので物凄く厄介なことになっている。

 

一つの事件が解決しても敵に出し抜かれる事が度々あり、裏切り者が出たり味方が相手の手中に落ちたりピンチが多い。

 

(3)「勝利」という観点

 詳しくはネタバレになるが、最終的に超複雑に絡まったそれぞれの因縁と伏線をこれ以上ない見事なタイミングで解決し、勝利で締めくくっている。

 

 

以上のような観点で検証してみると、複雑で重厚な話かつ読みにくい文体であったが「シュピーゲル・シリーズ」は紛れもないライトノベルであったと言わざるを得ない。

 

いつか6クールくらいかけてアニメ化しないかと密かに期待している。

 

「響け!ユーフォニアム」謎すぎる主人公の特技

映画「リズと青い鳥」の公開に先駆けて、新しい短編集が発売された原作の吹奏楽小説「響け!ユーフォニアム」。

 

アニメのヒットもあって原作の小説も長いシリーズになり、出版元の宝島社も特設ページを設けるなど気合いが入っている。

 

tkj.jp

 

特設ページには作品情報や短編小説の他にキャラクター紹介のコーナーがあり、キャラクターの理解を深めるのに一役買っている。

 

キャラクター紹介にはイラスト(主要キャラのみ)、担当楽器、学年など基本的な情報から趣味、特技、好き嫌いなど本編で扱われなさそうな情報まで揃っている。

 

そんななか、主人公の黄前久美子のページを見てみると特技の欄に…

 ♪特技

缶に入ったコーンスープを飲むときに、ひと粒も残さず飲むことができる

 

んん? 

なんかマニアックかつ実用性の低い特技だな。しかも小説やアニメでもこの特技が使われたり言及されるシーンは記憶に無い。

 

他もこんな奇妙な特技を持っているのだろうかと調べてみるが、久美子の特技が一番の謎スキルだったりする。

 

例えば、1巻では実質主人公的存在だった高坂麗奈だったら

♪特技

トランペット、ピアノ。ピアノは5歳から始めた

音大への進学に合わせた必須スキルを持っていることや、担当楽器への打ち込み具合がわかる。

 

スピンオフ作品の主人公だった佐々木梓なら

♪特技

トロンボーン、プリクラの落書きのセンスがいい 

 麗奈と同様に担当楽器への打ち込み具合がわかるし、プリクラの落書きから活発で社交的な面が伺えたりする

 

久美子の特技から読み取れそうな事は…

  1. 舌を動かすのが器用っぽい
  2. 家でコーンスープを飲む機会が少ないとすると黄前家は和食派?
  3. 他に特技になる事がな(ゲフンゲフン
  4. 特技はユーフォ!と言わないのは自分のレベルを冷静に客観視できてる、というか自己評価が低いことの表れかも

 

果たして今後のシリーズにこの特技を活かした何かが起きる日はやって来るのだろうか…?

 

サイン会などで武田先生にお話できる機会があったらこの辺の話を聞いてみたかったりする。

王座陥落からのダイレクトリマッチは死亡フラグなのか?

2018/4/8(現地時間だと4/7)、ライト級王者(まだギリギリ剥奪前?)のコナー・マクレガーがバスを襲撃して試合前の選手を怪我させてポリスのお世話になったり、メインイベントであるライト級新王者決定戦でハビブ・ヌルマゴメドフの対戦相手がリアルタイムでコロコロ変わるなど大波乱が起きたUFC223が行われる。

 

UFC223では女子ストロー級絶対王者から陥落したヨアナ・イェンジェイチックと新王者のローズ・ナマユナスのタイトルマッチがダイレクトリマッチ(同一の対戦カードによる即再戦)で行われる。

 

さらに8月のUFC227でTJ・ディラショー対コーディ・ガーブラントのUFCバンタム級タイトルマッチがダイレクトリマッチで行われる事が発表されている。

 

UFCで王者交代からのダイレクトリマッチで印象に残るものは、最近だとアルドがホロウェイに前回と同じようなKO負けを喫したこと、結構前だとアンデウソンが脚ポッキリしたことあたりが思い浮かぶ。ここで…

 

「あれ?UFCでは王座陥落してからダイレクトリマッチで返り咲きをしようとするのは、もしかして死亡フラグなのか?」

 

と思えたので、実際のところ過去の記録はどうなってるのか調べてみた。

 

 

(1)UFC49(2004/8/21):ランディ・クートゥア(○)対ヴィトー・ベウフォート(×)

UFC46(2004/1/31)でクートゥアは1R TKO負けで王座陥落。

UFC49で再戦してクートゥアが3R TKO勝ちでリベンジ成功。王者へ返り咲く。

 

(2)UFC61(2006/7/8):アンドレイ・アルロフスキー(×)対ティム・シルビア(○)

UFC59(2006/4/15)でアルロフスキーはシルビアに1R TKO負けで王座陥落。

UFC61で再戦して5R判定負けで返り討ちという結果になる。

 

(3)UFC118(2010/8/28):BJ・ペン(×)対フランキー・エドガー(○)

UFC112(2010/4/10)でペンは5R判定負けで王座陥落。

UFC118の再戦では再び5R判定負けで返り討ちに。再戦ではジャッジ全員が50-45の判定だったので完敗といえる。

 

(4)UFC150(2012/8/11):フランキー・エドガー(×)対ベンソン・ヘンダーソン(○)

UFC144(2012/2/26)でエドガーは5R判定負けで王座陥落。

UFC150の再戦では再び5R判定負けで返り咲きとならず。1度目はユナニマス(3-0)判定だったが2度目はスプリット(2-1)判定だったので、リベンジまであと少しの惜しい内容であった。

 

(5)UFC168(2013/12/28):アンデウソン・シウバ(×)対クリス・ワイドマン(○)

UFC162(2013/7/6)でアンデウソンは2R KO負けで10度の防衛を果たしていた王座から陥落する。

UFC168の再戦では2Rでアンデウソンが左ローキックを放った時に左脚がワイドマンの膝に当たって骨折し、TKO負けで返り討ちに。左脚が脛の当たりでぐにゃりと曲がる放送事故レベルの衝撃映像をお茶の間へ届けることに。

 

(6)UFC218(2017/12/2):ジョゼ・アルド(×)対マックス・ホロウェイ(○)

UFC212(2017/6/3)の王座統一戦で正規王者であったアルドは暫定王者のホロウェイに3R TKOで敗れ、王座陥落となった。

再戦のUFC218では再び3RでTKO負けとなり返り討ちとなった。アルドは2戦とも3Rにダウンからのパウンドでフィニッシュされているので、負け方まで再現されているかのようであった。

 

 

・まとめ

王座陥落からダイレクトリマッチで王者へ返り咲いたのはクートゥアのみで、このシチュエーションでは6回中5回(約83%)はリベンジ失敗しているのでまあまあ死亡フラグと言っていいのではないかと思う。

 

ヨアナが負けたらガーブラントはダイレクトリマッチを考え直した方がいいかも。

 

 

・2018/4/8追記

UFC223が終わったのでヨアナ・イェンジェイチックの結果を追加。

(7)UFC223(2018/4/7):ヨアナ・イェンジェイチック(×)対ローズ・ナマユナス(○)

UFC217(2017/11/4)でヨアナはナマユナスに1R TKO負けで王座陥落。これがキャリアを通して初黒星。

UFC223の再戦では5Rの激戦の末、判定で敗れ返り咲きならず。

 

これで王座陥落からダイレクトリマッチでリベンジ失敗の確率は7回中6回(約86%)で、なおかつ前王者は6連続で敗れているので、ガーブラントも一戦挟んでからタイトルに挑んだ方がよさそう。

 

・2018/8/6追記

UFC227が終わったので、コーディ・ガーブラントの結果を追加。

(8)UFC227(2018/8/4):コーディ・ガーブラント(×)対TJ・ディラショー(○)

UFC217(2017/11/4)でガーブラントはディラショーに2R TKO負けで王座陥落。これがキャリアを通して初黒星。

UFC227の再戦では前回より短い1R KO負けで返り討ちに。前回と同様にディラショーにダメージを与えるも、打撃の精度とリーチの差で被弾しだすとそのまま防御も回復もできないままパウンドアウトされてしまった。

 

王座陥落からダイレクトリマッチでリベンジ失敗の確率は8回中7回(約88%)で前王者は7連続で敗れているから、もう王者が変わったらダイレクトリマッチはやらない方がいい。

 

同じUFC227で僅差の判定で王座防衛記録がストップしたデメトリアス・ジョンソンもセルジオ・ペティス対ジュシー・フォルミーガの勝者と初顔合わせするとか、ドミニク・クルーズにリベンジするとか一旦他の有力選手と戦った方がよさそう。

 

・ソース

UFC王者一覧 - Wikipedia

List of UFC champions - Wikipedia

 ※Sherdogの記録まで調べるのは面倒臭かった…