イヤホン遍歴 その2
前回のイヤホンの渡り歩きの続き。
この辺りから欲が出て今までより高級な機種に手を出すようになってくる。
- Ultimate Ears UE700
ボロボロになったhf5の後継機を探してたどり着いたのがこれ。MetroFi 220を小型化したようなデザインにデュアルBAユニットを突っ込んだ意欲作。
装着感はイヤーチップにケーブルが生えているようなハウジングの存在感を感じない軽さが特徴。
音はhf5の後継にふさわしいクリアで解像度が高く低音から高音までまんべんなく鳴らす自分好みのサウンド。
ケーブルもちょっと短めだけどクセもつきにくく取り回しが良くて気に入っていたが、ケーブルの肌に触れる部分がだんだん硬化を始めてしまい、断線の危機感を募らせるようになる。
その後UE700は販売終了で代わりが手に入らなくなってしまい、手持ちの生き残りは動態保存状態になる。たまに引っ張り出して音を確かめる程度にしか使わなくなってしまう。 - Shure SE315
UE700のケーブル硬化問題でケーブル交換ができる機種を探していた時期に、Shureが全面的にモデルチェンジしてリケーブル可能な機種を複数リリースしているのに興味を持つ。
その中で手を出せそうなSH315をチョイス。付属のケーブルは長すぎるのでAmazonでちょうど良さそうなケーブルも買っておく。
フィット感はSE115より格段にいいが、音は低音と高音の解像度がやや足りなくてボワボワした感じがやや好みから外れた感じがした。
結局サブ機としてケーブルを変えながら使っていたものの、右のユニットから音が出なくなり、SE215にケーブルを譲って役目を終える。 - Sennheiser IE8
スパイラルもいよいよ抜け出せなくなった時期に、後継モデルのIE80を控えて値下げしたタイミングで買った高級機。
何かの検索でたまたま見たImpressの記事でEX90SLからのステップアップにIE8を紹介した記事を読んだのも記憶に残っていた。また、パソコン用のヘッドホンにPX100-IIを愛用していたのでゼンハイザーに期待を持っていたのもある。
音は重厚な低音を響かせながらも中音から高音まで埋もれることなく綺麗に鳴らす「さすが高級機」といったサウンド作りをしている。
一時期はUltimate Earsなど他メーカーのイヤーチップを使って音を少し変えることもしていたが、結局純正品に落ち着く。他メーカーよりも1サイズ上を使う方が耳に合っていた。
音は抜群に良いのだが、遮音性が低めなのと結構高い機種にもかかわらずプラグが金メッキでないので、何かの拍子にプラグが動くとノイズが入ることがあるので通勤に使いにくいのが難点。
高級機を毎日酷使するのもなんだか気がひけるので、結局SE315などのサブ機と併用しながら使うことに。 - Rooth LS2
ここまであれこれ使ってみて感じたことの一つに「左右の耳の中の形が違うっぽいからフィット感も左右でやや違う」ということがあった。
個人的にヤケクソになる事情もあって、全ての解決のためにカスタムを買う暴挙に出る。ちなみに今でもこれが手持ちで一番高いイヤホン。
決め手はこの当時一番安いカスタムがこの機種だったから。まだeイヤホンの店頭でインプレッションを作れない時代だったので、耳鼻科でインプレを作って大阪のeイヤホンに送って品物が自宅に届くまでに2ヶ月くらいかかったと思う。
フィット感はさすがカスタム!といっていいぴったりさ。音もBA2基で上から下まできっちりクリアに鳴らしてくれる。けど、IE8あたりと比べるとあっさりというか特色が無い感じもする。
音源は大体がMP3でリッピングするかiTunes StoreのAACなので、これ以上の高級品はiTunesがデフォルトでハイレゾを使えるようにしない限りなさそう。
そして買った当時から謎メーカーだったRoothはいつのまにか国内での取り扱いがなくなっていたりするのが寂しい。
もう少しだけ続く。